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~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~
ストレスや体力が落ちると、


持病により、


免疫力が低下した。


そうすると、普段はなんともない


常在菌が、異常に増え痒みが起こる。


それだけでもツラいのに、


膀胱炎にまでかかってしまった。


今、わたしがいるのは。


産婦人科だった。


腟炎は婦人科、膀胱炎は内科だが、


膀胱炎を治す抗生物質は、


腟炎の菌の動きを活発化させる。


二ヶ所の病院へ行くのも大変だし……と、


地元の産婦人科へと、足を運んだ。


一通りの説明を先生にした。


「じゃあ、見てみましょう。」


その声で、看護師さんが、


「どうぞこちらへ。」


と、促した。


内診台のある部屋だった。


ドキッ。


内診台を見た瞬間……、


子宮が疼いた。


わたしは……内診台は苦手。


だって……あの格好は、


わたしの恥辱感を煽るから。


「どうしました?」


看護師さんに言われ、


「あっ、え……。


出産以来なので……。」


と、答えた。


下着を脱ぎ、


内診台に座った。


「動きますね。」


看護師さんの声の後、


内診台が動いた。


脚を乗せているところが開き、


わたしは、あられもない姿になる。


……診察なのに。


診察室でみた、先生の顔は、


二重の切れ長の目。


マスクをしていたので、


顔の全体はわからないけれど、


あの先生に見られているんだ……


と、思うと、奥が疼いてしまう……。


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