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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~
年が明けた。


年末年始は、毎日とはいかないけれど、
彼氏と過ごした。


食事に行ったり、
初詣に出かけたり……。


仕事のこと、
……彼のことは考えずに過ごした。


1月4日……、仕事始め。


だらだらと過ごしたツケと、
彼に会いたいけど会いたくない気持ちで
気が重かった。


だけど……。
重たい腰をあげ、会社へ向かった。


いつもと違う朝。


「おめでとうございます。」
「今年もよろしくお願いします。」


オフィスには、新年の挨拶が飛び交った。


「おっ、おめでと。」


彼だ。


彼は、社員の人に一通り挨拶を済ませ
自席に戻ってきた。


「おめでとう~。今年もよろしく。」


わたしは、席から立ち上がって


「こちらこそ、よろしくお願いします。」


と、お辞儀をした。


新年早々、仕事も忙しくなく、
思い思いの仕事をしていた。


わたしは、彼の仕事の手伝いをしていた。


「はぁ~。」


彼のため息を聞き、顔をあげた。


「どうかしましたか?」


彼は、ハッとした顔をして、


「俺、なんか言った?」


と、聞いてきた。


「大きなため息が。」


わたしは、少し笑いながら
彼が気にしないように
軽く答えた。


「あぁ。奥さんがね………。
また具合が悪くてさ。
年始の挨拶疲れ。」


彼は、疲れたように呟いた。


「大変ですね。」


他に言葉が見つからない……。


「ホント。
もう少し、元気だと思ってたんだけど。」


「あ、そうだ。
今晩、ごはんでもどう?」


え?


なに、この展開?


「外で食べてきてって、言われてさ。」


あ、え、声が出ない。


落ち着け、わたし。


「今日はちょっと予定が……。
明日ならよかったんですが。」


予定なんて。
なかったことにしたかった。


せっかく、誘ってもらったのに。


「じゃあ、明日な。」


「え、奥さんの体調悪いのに……。」


「2~3日は、無理だから。
今日は買って帰って、明日、一緒な。」


彼はそう言って、席を立った。


食事……一緒に行けるんだ。


信じられない……。


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