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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
 『> 奴隷は、唯一、主だけに、
 自分の淫乱な性癖を安心して晒します。
 また、主も、快く受け入れ認めます。
 主は、調教により、
 もっと晒せ、隠すな。と、責めたてます。


 「~しろ。」
 と、
 「~しなさい。」
 と、言い方には二通りありますよね。
 私は、かなり厳しい躾の家庭に育ちました。
 「~しろ。」
 の言い方は、子供のころのイヤな記憶を呼び起こします。
 スパンキング?(間違っていたら申し訳ありません。)は、
 叱られる度にお尻を叩かれた記憶と結びつくので、キライ…です。
 書いていて、つくづくダメだな~って思います。
 自分の中の理想のM女さんとは、かけ離れています。』


電車の中で……、こういうメールを書いている自分が、
なんだか……恥ずかしくなった。


いつもの日常の中に存在する非日常。


その環境が、今のわたしを、
現実から引き離してくれる……。


わたしの現実は、
ツラくて悲しすぎるから……。


今だけ、ほんの少し……
そこから遠のきたかった。


慎二さんのメールは、
わたしをそこへいざなう鍵のようなもの……。


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