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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
わたしは、ドキドキした気持ちを抑えて
メールを書き始めた。


 『慎二さまのメールは、拝読しておりますが、
 あまりにも官能的で、
 私は緊張してドキドキしてしまいます。


 慎二さまのことはたくさん知りたいのですが、
 まず私からお伝えするのが礼儀だと思っております。


 年齢は、ご存知のとおり41歳です。


 B型ゆえ?とにかくマイペースで天然です…。
 身長は、154cm。
 体重は…ですが、激ぽちゃです。


 ただし、ダイエット中で1か月2~3kg減量しております。


 顔のバランスとして、目が大きいです。
 顔・体ともに、見た目 から「たぬき」だそうです。
 キツネ顔と言われるよりいいので、よしとしています。


 目は大きいですが、視力はよくなくて、コンタクト使用しています。


 髪の長さは、肩にかかるくらいです。
 くせっ毛で、パーマしていませんが「ふわくる」しています。
 カラーリングしているので、黒髪ではありません。 


 性格は、メールで感じられたままだと思います……。


 ざっと、書かせていただきました。


 慎二さまが、私をイメージしてくださる時に
 お役に立てばうれしく存じます。


 首都圏で海が近く、観光地でもあるところに
 住んで7~8年になります。


 それまでは、関西在住です。


 夫が転勤族なので、そろそろ異動の年数です。
 夫の希望は、九州地方ですが、
 北は北海道から南は沖縄まで…ですので
 どこに行くかわかりません(^^;


 慎二さまのいらっしゃるところに
 転勤だったら……いいんですけどね(笑)』


わたしは、ざっくりした自己紹介を書いた。


メールだけの世界だから、


嘘と偽りの自分を作り上げることは
簡単にできたけれど、
……できなかった。


嘘でもいい世界だからこそ、
本当でありたい……と思ったのかな。


慎二さんが嘘をついていたとしても。
それは……どうすることもできないことだから。


せめて、自分は「そのまま」でありたい…と。


慎二さんからの返信は、明日の朝だろう。


約束の19時は過ぎているから。


待ち遠しい気持ちが溢れている。


早く、明日の朝がやってくればいいのに……。


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