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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
仕事を終え、電車の中でメールの返信を書いた。


 『仕事が終わり、電車の中です(笑)


 > ななさん、仕事の時は、メール無理しなくていいですよ。


 数字ばかりの仕事ですので、慎二さまのメールに癒されております。
 仕事には支障がでないようにしております。
 お心遣い、ありがとうございます。


 > 当時、住んでいたのは、ななさんの職場の駅、二つ向こうです。
 ちょうど、大きなビルが建築途中でした。


 お友だちのご主人は、今、そちらのビルにお勤めです。


 私のキッカケは、小学生4~5年生の頃です。


 早熟ですよね…。
 叔父さんがまだ結婚しておらず、祖母の家で同居していました。
 部屋に入ってよかったので、よく出入りしておりました。
 その部屋で、テレビを見たりお昼寝したりしていたのですが、
 た~くさん「本や雑誌」がありまして。


 小説もマンガも辞書も読む本好き少女だったので、
 好奇心プラス本好きで読みまくりました(笑)


 私が心惹かれたのは、縄化粧した女性でした。
 色白の女性が真っ赤な縄で緊縛されているのが、
 子ども心にもとても艶かしくて…。
 

 私は、小学生なのに人間花器を知ってましたし…(苦笑)
 こうして書いていて、
 あぁ~私って、相当変態なんだ…。
 と、ため息が出てしまいます。』


わたしのキッカケは、身近にあった。
男性の欲求を満たす類の漫画や雑誌、写真……。


ちょうど、カラダが女性らしくなっていく段階だったわたしは、
すっかりその世界に魅了されていた。


なにも知らない真っ白なわたしは、
アブノーマルなものを当たり前だと受け止め、
そちらが、本当になっていたのだと思う……。


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