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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
メールを送って、10分も経たないうちに
慎二さんからメールが届いた。


 『名前は、表の本名とは、別の方がよい。


 現実の世界とSMの秘めた精神世界は、
 分けたほうがよい。


 飼い犬の名前は、ご主人様が決めます。


 名前は、後日、私から授けることにましょう。


 ななが、


 オメコ、おまんこ、


 どちらの言葉に羞恥心を
 より強く感じるかで決める。
 正直に書きなさい。


 慎二』


……なんて難しいことを。


と、思った。


わたしが……決めるの?


と。


考えただけで……胸がドキドキと高鳴った。


恥ずかしすぎる……。


わたしが、羞恥心をより感じるほうを選ぶ。


それは、


わたしが自ら恥ずかしいほうを慎二さんに


伝えるということ……。


わたしは、ため息をこぼした。


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