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第4章 ～　ご主人様を想う　～

仕事で銀行を回っていた。
少し疲れたので、ファストフードに立ち寄った。
コーヒーを頼み、一息ついていた。
メールをチェックすると、
慎二さんからメールが届いていた。


　『>また、淫らなことはいけないことと、
　自分の願望や欲求を封じ込めている私にとって、
　緊縛されることによって、
　まったく逆の行動をすることになります。


　ななさん、同じようなことを、
　多くのＭ女の方が話しています。


　>私が縛られたい理由…それは不自由さの中にある愛情？


　流石ですね。
　ななさんは、まさにＳＭの本質を感じていますね。


　私の少し言葉を変えた表現では、
　それは緊縛されたＭ女の不自由さの中にある自由かな？


　>それに、脅威になることもいけません。
　>……こちらが理解できませんでした。
　>申し訳ないのですが、
　>少し噛み砕いて教えていただくことはできますでしょうか。


　Ｍ女でご主人さんに奴隷にしていただくために、
　全てを隠さず、申告し、
　ご主人様に知ってもらわなければいけないのでは。
　と、生真面目に考えるものもいます。
　しかし、それをしていくと、やはりいろいろな情報を
　知ることになります。


　説明が、うまく伝わらないと思いますが、
　ななさんが、
　「これは、知ってもらおう。
　これは、まだ保留にしよう。」
　と、選択しながら行ってください。


　今までのななさんの情報で、
　少しずつななさんのことがわかってきて、
　私はよかったですよ。


　もっと、教えて下さい。


　私の知りたいことは、
　ななさんをメールで調教する場合に
　必要なこと…、
　夫婦同室か、
　一人になれる場所はどこか、
　曜日、時間は？


　今までの生活のパターンからでいいです。


　ななさんの正確な３サイズと
　体重、乳首の大きさや高さ
　（例えば箸・ストローぐらい）
　陰毛は、濃い？薄い？生え方は？
　などです。


　慎二』


最初のほうは、問題なく読み進んだけれど。


私の知りたいことは……


のあたりから、眉間にしわが寄る。
思わず、苦笑いになった。


困るし、恥ずかしいし……。
なんともいえない気持ちになった。


残りのコーヒーを一気飲みし、
仕事に戻ったけれど、
メールの内容は、
なかなか頭から離れなかった。