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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
銀行で、取引先に振り込みやら
現金の出金を終え、事務所に戻った。
事務所に戻った時は、もうお昼だった。


作ってきたお弁当を食べながら、
スマホでメールをチェックした。


Re:ご報告です。


この間の……命令にたいして行ったことを
書いたメールの返信……。


なにが書かれてあるのだろう……。


 『なな、合格です。


 まだ少し注文をつけたいところもありますが。


 さて、なな、始まりのけじめです。


 「なな、私の奴隷になりなさい。」


 名前を、授ける。
 これからは、千帆(ちほ)と名のりなさい。
 良い女名だろう。


 奴隷になる覚悟ができたら、
 そのご挨拶を、きちんと書いて送りなさい。


 御主人様 慎二』


なぜか……瞳が潤んだ。


「なな、私の奴隷になりなさい。」


わたしが…求めていて、待っていた……言葉。


少し、ため息をついたのは、
心を落ち着かせるため?


ご主人様 慎二


ご主人様になってくださるの?


わたしは、
これからどんなふうに変わっていくのだろう。


不安……、
期待……いろいろな気持ちが湧き上がる。


どうしようと思う気持ちより、
慎二さんに……なにかを求めている気持ちのほうが
ずっと強かった。


わたしは、今までのいろんなことを思い出した。


慎二さんと交わしたメールの内容のこと。


掲示板に載せて、何人かいた中から
慎二さんを選んだこと。


そして、ここにたどり着く
キッカケになったのは…、
樹ちゃんだったこと。


わたしが、慎二さんをご主人様とし、
「奴隷にしてくださいませ。」
と、挨拶をすれば……。


もう、樹ちゃんとの思い出にすら
戻れないような……気がした。


でも。
わたしは、それを望んでいたから。


わたしが、求める……ものは、
この世界でないと
手に入らないはずだから。



どんなことが待っているのか
わからないけれど、
進んでみようと……思う。


どんなことが待っていても、
樹ちゃんと……
別れた苦しみ以上のことはないことを
わたしは知っているから。


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