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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

冷蔵庫を開けると、中は意外と空っぽだったので
わたしは、一番下の棚に、
チョコレートケーキの入った箱を
そのまま入れた。
パタン。
冷蔵庫を閉めて、振り向くと
彼が立っていた。
「え、あ、どうしたんですか。」
冷蔵庫の横には、自動販売機があったから
コーヒーでも買いに来たんですか……。
聞こうと思った。
ただでさえ、オフィスの一番奥の死角の場所……。
彼とふたりなんて、緊張する。
彼が近づいてきて、わたしの肩に手を置いた。
わたしは、少し見上げて
彼の顔を見たけれど、
すぐに目を閉じた……。
しばらくして、
彼の唇が……触れた。
唇が離れて、目を開けて、
わたしは彼を見た。
彼は、自席に戻った。
わたしは、彼を追いかけて
「どうして?あんなこと……するんですか。」
と、聞いた。
彼の顔は…少し赤くなっていて
「彼氏、彼氏って……うるさいから。」
と、言ってから、にっこり笑った。
「なんなんですか……それ。」
わたしは、茫然とした。
意味がわからない……。
カチャン。
扉が開く音がした。
だれかが、出社して来た……。
わたしは、あわてて
「今から、朝ごはん食べに行きます。」
と、出社して来た人にも聞こえるように言った。
すれ違いざま
「おはようございます。」
と、伝えた。
あれ?と、驚いた顔をされたけど、そのまま立ち去る。
わたしは、近くのカフェでコーヒーとサンドイッチを買って
席に着いた。
どうして。
キス……するの。
わたしのこと……どう思ってるの?
好きになっちゃダメだから、
諦めようって思ってるのに……。
どうして……?
わたしは、一番下の棚に、
チョコレートケーキの入った箱を
そのまま入れた。
パタン。
冷蔵庫を閉めて、振り向くと
彼が立っていた。
「え、あ、どうしたんですか。」
冷蔵庫の横には、自動販売機があったから
コーヒーでも買いに来たんですか……。
聞こうと思った。
ただでさえ、オフィスの一番奥の死角の場所……。
彼とふたりなんて、緊張する。
彼が近づいてきて、わたしの肩に手を置いた。
わたしは、少し見上げて
彼の顔を見たけれど、
すぐに目を閉じた……。
しばらくして、
彼の唇が……触れた。
唇が離れて、目を開けて、
わたしは彼を見た。
彼は、自席に戻った。
わたしは、彼を追いかけて
「どうして?あんなこと……するんですか。」
と、聞いた。
彼の顔は…少し赤くなっていて
「彼氏、彼氏って……うるさいから。」
と、言ってから、にっこり笑った。
「なんなんですか……それ。」
わたしは、茫然とした。
意味がわからない……。
カチャン。
扉が開く音がした。
だれかが、出社して来た……。
わたしは、あわてて
「今から、朝ごはん食べに行きます。」
と、出社して来た人にも聞こえるように言った。
すれ違いざま
「おはようございます。」
と、伝えた。
あれ?と、驚いた顔をされたけど、そのまま立ち去る。
わたしは、近くのカフェでコーヒーとサンドイッチを買って
席に着いた。
どうして。
キス……するの。
わたしのこと……どう思ってるの?
好きになっちゃダメだから、
諦めようって思ってるのに……。
どうして……?

