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第4章 ～　ご主人様を想う　～

わたしは、疑似調教メールの感想や
オナニー禁止を命じられたメールへの返信は
後回しにした。

気になっていることがあったので、
そちらを先にメールで聞いた。


　『ご主人さま。
　ご命令の以外、
　たとえば他愛のないお話の時も、
　千帆なのでしょうか？


　ご主人さまにお聞きしたいことがございます。
　でも、それはななの時のお話しです……。


　どうすればよいのかかりかねるので、
　気持ち優先で、
　書かせていただいてよろしいでしょうか。

　
　ご主人さまには大変失礼と存じますが、
　お許しくださいませ。


　慎二さまと知り合った間もない頃から、
　私は考えていました……。


　私の中では、慎二さまに写真を送るかどうか……
　ずっと考えていました。


　たまたま遠距離だっただけで、
　もしリアルな調教であれば、
　写真どうこうではなく、
　実際にお会いしていたと思います。
　であれば、写真を送るのは自然なことだと思いませんか？


　ただ私には越えられない壁があります。』


そう……写メールするなら、
ケータイやスマホで自撮り……しなければならない。


……彼のことを、思い出してしまう。


少しずつ、落ち着いた心が、ざわざわと
音をたてた。