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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
わたしが、返信メールを
二通書いて送っている間に
慎二さまからメールが届いた。


 『> ご主人さま。
 ご命令の以外、
 たとえば他愛のないお話の時も、
 千帆なのでしょうか?


 千帆でよい。


 > 私は、不倫にもルールがあると思っています。
 

 > 写真は、持たない……。
 > 写メールのやりとりをしても、削除する……。


 同感である。


 > 慎二さまは、写真について
 どうお考えでいらっしゃいますか?


 千帆しだいと言っておこうか。
 実物の千帆に興味がないと言えば、嘘になる。


 千帆が、
 私の命令を忠実に実行していることを、
 私はわかっているのだから。


 主』


同感である……。


その一言に、涙を浮かべそうになった。


彼には、何度も何度も伝えたけれど、
どうしても理解してもらえなかったこと…。


ご主人さまには、
ちゃんと…伝わった。


そして。


実物の千帆に興味がないと言えば、嘘になる。


この一言が……、
うれしかった……。


ご主人さまが、
千帆に興味を持ってくださっている……。


心が震えた……。


そして、不器用ながらも、
ご主人さまの調教に答えようとしていることが
きちんと伝わっていた。


ご主人さまは、千帆のことを
ちゃんと理解してくださっているのだと
強く感じることができた。


ご主人さまは、千帆が喜ぶ言葉を
与えてくださる。


だから、千帆はどんどんと
ご主人さまの調教に
はまり込んでいく……。


それが、ご主人様の喜びになると
信じて……。



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