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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
わたしは、
ご主人様の命令を行うため、
メールの画面を開いた。


慎二さまから、
メールが届いていた。


メールはおしまいにすると
書いてあったのに……。


なんだか嬉しい気持ちになった。


メールをいただけたのだと……。


 『> ご主人さまは、千帆がご主人さまの命令を
 すんなり実行していることを不思議に思われていますか?


 思いませんでしたよ。


 千帆には言い難いのだが、
 過去の奴隷たちがそうだった。


 初めは、私も戸惑ったよ。


 彼女たちは、短期間で私に服従していき、
 一所懸命、生真面目に、
 命令に従おうとしていましたから。


 私の私見は、千帆も彼女らも、たぶん一緒。


 千帆は、私の命令を聞いて
 実行しているという形をとっているが、


 実は、それは、
 いつも自分が隠れてやっている大好きなこと。


 罪悪感のつきまとう変態行為……。


 私の命令は、その行為に大義名分を与えている。


 七瀬は、


 「本当は行いたくないけど、


 ご主人様の命令は
 絶対だから仕方ない……。」


 と、言い訳できるということである。



 >千帆は、淫乱スイッチがoff
 (千帆が勝手にon・offしてはいけないもの?)
 の時にいろいろ考えます。


 難しい質問だね。


 表の生活に支障がでるかどうかだろうね。
 支障がでるようなら、勝手にOFFでよいのでは?
 と、私は思う。


 > ご主人さまが、奴隷になるまでに見習い期間があって……。
 と、おっしゃていて、千帆は


 「早くて1ヶ月は見習いをすることになって、
 お名前をいただくのも時間がかかるだろうな。」


 と、思っておりました。


 メールでの関係ということもあったが、
 千帆といろいろ会話して、
 M女としての考えや思い聞かせてもらった。


 見習いをさせる必要はない。
 M女として、深い自己認識があると考えた。


 また、千帆は、自分で気がつかなかったかもしれないが、
 メールで私と会話しながら、
 私の支配を受け入れ、私に服従し始めていたよ。


 私は、緊縛についてお話しながら、
 少しずつ、少しずつ、
 お話や疑似調教のメールで
 千帆の心を、
 見えない麻縄で縛っていたのだよ。』

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