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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~
仕事を終え、


彼とまたこうして、


同じ店の同じ席で


食事をしている……。


「忙しくて、食事、なかなか誘えなくて。」


彼が笑顔でそう言った。


……、ふたりで食事をしたかったってこと?


そう思って、大丈夫???


「あ、いえ……。」


なんて言っていいのかわからない。


どうして、抱き締めたんですか?
どうして、キスしたんですか?


聞きたいことなんて……いっぱいすぎる。


わたしのこと、好きですか?
わたしのこと、どう思ってるんですか?


でも……
聞くのが、怖くて。
聞けない……。


結局、
彼とは仕事の話やとりとめないことを話した。


食事を終え、ふたりで歩く。


あ、またそうやって狭い道を……。


「今日は、人通りが少ないし、こっちでもいいんじゃないですか?」


と、言ったけれど、彼は聞き耳持たず、歩いていく……。


わたしは、ついていくしかなかった。


この前とは違う道?


人通りが少ないのは、おんなじで。
しかも、街灯が少なくて、ちょっと薄暗いし……。


わたしは、彼の背中を見つめていた。


彼が、振り向いた。
一歩、二歩……、わたしと向かい合った……。


彼の顔が近づいて……


わたしは、彼の胸のあたりまで手を持っていき、押しとどめた。


「嫌がらないで。」


彼が、耳元で囁く。


「好きなんだ……。」


彼を押しとどめていた手の力が抜けた。


彼の唇が、わたしの唇に優しく触れた。


わたし、小野木さんがやっぱり好き……。


唇が離れて、彼は微笑む。


わたしも、微笑んだ……。


冷静に考えれば。


わたしには、彼氏がいて
彼には、奥さんがいて……。


始まるはずのない恋……。


だけど、わたしは、


好きだから。


この気持ちに正直になってしまった。


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