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第4章 ～　ご主人様を想う　～

日曜日なのに、返信があったことに驚き、
そして喜んだ。


ご主人さまが書いている内容を読んで、
涙ぐんでしまった。


ご主人さまは、千帆のことを
見てくださっている。


でも……。


『しかし、地元で縁があれば、
奴隷を持つつもりだ。』


驚いた……。
そして、悲しくなった……。


千帆だけじゃないの？


と。


わたしは、
今までの奴隷さんとの関係を
聞くことすら、ためらった……。


それなのに。


地元で奴隷を持つなんて……。


普通の恋愛でいうところの
二股？なのだろうか。


まだ、
こちら側のルールが
わからないから、
ご主人さまの行動のほうが
当たり前なのか。


それとも。


ＳＭ世界でも、
二股？のようなことは
許されなくて、
ご主人さまが
なにか違うのか…………。


わからなかった。


そして、確かめる術がなかった。


ご主人さまからのメールで、
千帆を奴隷にしてよかったと言われ、
とても嬉しかった。


奴隷として、
自信がなかったから…………。


『千帆を奴隷にしてよかったと思っているよ。』


この一言は……天にも上る……気持ちだった。


ひとつひとつ、丁寧に
千帆のことを褒めてくださっていた。


嬉しくて心が震えて、
悲しくて心が震えて……。


わたしは、複雑な気持ちになった。


このメールすら、
千帆のことを試しているの？


従順だと褒めながら、
他の奴隷がいるようになっても
耐えなさい。
千帆は、私の奴隷なのだから…
とでも、おっしゃりたいの？


わからない……。


ご主人さまの気持ちが、
わからない。