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第4章 ～　ご主人様を想う　～

よく見ると、もう一通、
ご主人さまからメールが届いていた。


件名は、


Re:首輪について


だった。


わたしが書いたメールの返信だと
わかった。


　『> 千帆は、首輪の持つ意味を知りません。


　主従関係……
　（ご主人様・奴隷）（飼い主・飼い犬）
　いろいろ好きな呼び方がある。


　Ｍ女は大勢いると思うけれど、
　その中で、
　特定のご主人様と
　主従関係に入ったＭ女を
　奴隷と呼ぶ。


　相手のいないＭ女は、
　Ｍの性癖を持つだけの……
　ただのＭ女。


　犬は多数いる。


　その中で、
　飼い主のいる犬は、
　首輪を嵌められており、
　すぐわかる。


　飼い主のいない野良犬と区別される。


　野良犬は、飼い主をもとめて彷徨う。


　自分は、
　「ご主人様に飼われているんだ。」
　と。


　「野良ではない。」
　と、実感し、そして安心し、喜ぶ。


　だから、多くの奴隷は、
　ご主人様から嵌めてもらう首輪に憧れる。


　ここからは、
　主従関係の奴隷の心境の変化？について
　書こう。


　なぜ、Ｍ女は奴隷になるのか。


　奴隷になると、
　奴隷は、
　ご主人様から多くのものを……
　いろいろなものを……
　与えられると言われている。


　それは、
　自分の唯一の理解者である
　ご主人さまから、
　安心感だったり、
　ＳＭ的な快感や充実感、
　幸福感だったり……を
　与えてもらうのだと思う。


　ご主人様自身が、
　自分のＭ性癖を解放できる場所、
　そのものなのだと思う。


　奴隷が、
　ご主人様に支配され、服従し奉仕するのは、
　ご主人様が奴隷に
　精神的、肉体的に…
　様々なものを与えてもらうからだ。
　その与えられるものにたいして、
　Ｍ女はなにかしらこたえなくては…
　という気持ちになるのだと思う。


　主』