パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第4章 ～　ご主人様を想う　～

まだまだ…メールの返信は続く。


　『> ここからは、
　主従関係の奴隷の心境の変化？について
　書こう。


　> なぜ、Ｍ女は奴隷になるのか。


　> 奴隷になると、
　奴隷は、
　ご主人様から多くのものを……
　いろいろなものを……
　与えられると言われている。


　> それは、
　自分の唯一の理解者である
　ご主人さまから、
　安心感だったり、
　ＳＭ的な快感や充実感、
　幸福感だったり……を
　与えてもらうのだと思う。


　> ご主人様自身が、
　自分のＭ性癖を解放できる場所、
　そのものなのだと思う。


　>奴隷が、
　ご主人様に支配され、服従し奉仕するのは、
　ご主人様が奴隷に
　精神的、肉体的に…
　様々なものを与えてもらうからだ。
　その与えられるものにたいして、
　Ｍ女はなにかしらこたえなくては…
　という気持ちになるのだと思う。


　ギブアンドテイク……ということですか？
　ご主人さまが与えてくれるから、服従奉仕するのですか？


　千帆は、うまくいえませんが。


　たしかに、千帆はご主人さまから
　「自分の唯一の理解者である安心感」
　を与えていただいております。

　でも。


　もし、
　明日から与えてもらえなかったとしても、
　今の千帆は服従奉仕できる気がします。


　ご主人さまと千帆が過ごした時間は短いです。
　短いですが、
　千帆はご主人さまと信頼関係が築けた……。
　と、勝手に思っています。


　ご主人さまの気持ちはわからないので、
　千帆の一方的な片想いです。


　一度
　「自分の唯一の理解者である安心感」
　を与えていただいたのだから、
　もう十分幸せです。


　業が深い千帆は、
　もっともっと……と求めると思います。
　

　でも、思い出せばいいだけです。
　幸せだった瞬間を。


　そうすれば、
　もしご主人さまが与えてくださらなかったとしても
　服従奉仕できるのでは…と思います。


　提供するなんて、
　そんな言い方なんだかせつないです。


　でも。


　表の世界の千帆は思います。
　自分自身に問いかけます。


　信頼関係が築けたとしても、
　あっという間に壊れる事柄なんて
　そこかしらにあるよ……。』


　その時、千帆はどうするのですか？と。』