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第4章 ～　ご主人様を想う　～

淫らでいやらしい……メールを書いた後、
わたしは……そうでない千帆になった。


ご主人さまからいただいメールの返信。
それは、普通のメール。


件名は、
千帆の雑談……にした。


　『ご主人さまからの返信、本当にうれしかったです。


　ご主人さまは、ラーメンがお好きなんですね。


　千帆は、猫舌で麺類を啜るのが不得意です。


　一緒にラーメンを食べに行ったお友だちはみんな
　「おいしそうじゃない！」
　(食べるのが遅すぎて伸びきっています……。)
　と、千帆のことを叱ります……。


　最近は、一生懸命？食べるようになりましたが、
　それでも人より遅い……そんな感じです。


　> 私は、寺社仏閣を散策するのが好きだ。
　あの周辺の静寂な佇まいに癒される。
　あとは、小高い山を歩くこと。


　京都や奈良に近いところに住んでいましたので、
　千帆も寺社仏閣は大好きです。


　京都の広隆寺や奈良の室生寺は、
　とても魅力的です。


　> 本は良く読むほうだと思う。


　ご主人さまのイメージのひとつに、
　「知的」があります。
　実際にお話しできたなら、とても楽しそうです。


　あ、千帆は映画やお芝居も好きです。
　今は、あまりお芝居を観に行きませんが、
　一時期はよく観ました。』


こんなメールを書いていると、
ご主人さまではなく、
友だちだけれども、
ちょっと気になる相手……に
メールをしているような錯覚に陥る。


本当は、そうではないけれど。


調教メールは、もちろん好きだけれど
こうして、好きなことや趣味のことを
話すことも……大切でうれしいことだ。


ご主人さまが、答えてくれたことが嬉しい。


そして、こうしてお答えできることが嬉しい。