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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

彼は、席に着くと
「オムライス、おいしいから
一緒でいい?」
と、聞いた。
わたしは、頷いた。
彼は、サッと手をあげ
ウェイターを呼んだ。
「オムライスのセット2つ。
食後にコーヒー。」
と、注文した。
ウェイターが立ち去ったのを
見計らって
「あのさ、生理、いつ?
その時は、誘わないから。」
え?
それって…………体だけってこと……。
頭がくらくらした。
ああ、わたし、見誤った……。
悲しいとか
せつないとか
そういう感情を飛び越えて……
心がカラッポになった。
「わたし…………。」
喉をゴクリとならし、
消えそうな声で言った。
「わたし、ちゃんとこなくて。」
彼の顔は見ずに、
テーブルの上に置かれた
水の入ったコップを見つめた。
「3~4ヶ月に1回くらいしか、
こないんです。
だから、いつくるのか……
わからなくて。」
彼は、無言だった。
重たい空気を壊したのは、
オムライスを運んできたウェイターだった。
彼とわたしは、あまり話さず
オムライスを口に運んだ。
「おいしいですね。」
わたしは、そう言った。
こんなに苦しくても、
おいしいものは、おいしくて。
「玉子、あんまり食っちゃ
ダメなんだけどな。」
と、言いながら、彼は、
オムライスを口に運んでいた。
食べ終わり、コーヒーを飲み終え、
会社に戻る……。
「今日も、晩ごはん食べに行こう。」
彼は、わたしの右手を
一度だけ強く握りしめた。
「…………、はい。」
わたしは、俯いてそう答えた。
「オムライス、おいしいから
一緒でいい?」
と、聞いた。
わたしは、頷いた。
彼は、サッと手をあげ
ウェイターを呼んだ。
「オムライスのセット2つ。
食後にコーヒー。」
と、注文した。
ウェイターが立ち去ったのを
見計らって
「あのさ、生理、いつ?
その時は、誘わないから。」
え?
それって…………体だけってこと……。
頭がくらくらした。
ああ、わたし、見誤った……。
悲しいとか
せつないとか
そういう感情を飛び越えて……
心がカラッポになった。
「わたし…………。」
喉をゴクリとならし、
消えそうな声で言った。
「わたし、ちゃんとこなくて。」
彼の顔は見ずに、
テーブルの上に置かれた
水の入ったコップを見つめた。
「3~4ヶ月に1回くらいしか、
こないんです。
だから、いつくるのか……
わからなくて。」
彼は、無言だった。
重たい空気を壊したのは、
オムライスを運んできたウェイターだった。
彼とわたしは、あまり話さず
オムライスを口に運んだ。
「おいしいですね。」
わたしは、そう言った。
こんなに苦しくても、
おいしいものは、おいしくて。
「玉子、あんまり食っちゃ
ダメなんだけどな。」
と、言いながら、彼は、
オムライスを口に運んでいた。
食べ終わり、コーヒーを飲み終え、
会社に戻る……。
「今日も、晩ごはん食べに行こう。」
彼は、わたしの右手を
一度だけ強く握りしめた。
「…………、はい。」
わたしは、俯いてそう答えた。

