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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~
昨日、初めてふたりで……


カラダを重ねて、


まさか


今日も……過ごすなんて……。


昨日とおなじホテルに来た。


部屋に入るなり、


彼は、わたしを強く抱きしめた。


わたしは、ぎこちなく
彼の背中に手をまわした。


彼の香り……。
こんなに近くにいるんだ……。


彼は、わたしを抱きしめるのをやめて
ベッドまで手を引いて
そのまま、トンと押し倒した。


わたしの目には、天井が映る。


すぐに視線が遮られる。
彼の顔……。


彼は、わたしにキスをした。
何度も、何度も、触れるだけのキス。


柔らかい……。


しばらくして、彼は、唇を重ねた。


わたしの唇は、彼の舌を待つ……。


少し半開きになったところに、
彼の舌が入ってくる。


わたしの舌と彼の舌が、逃げ隠れする。


わたしの舌が彼の舌を捕まえて、
彼の舌はするりと逃げていく。


彼の舌が、わたしを捉える。
彼の舌が、わたしの舌先を撫でる。


彼の舌が、わたしの舌の横を何度も撫でる。


わたしの舌が、彼の舌の裏を撫でる……。


なんて、長い……キス。


ふたりの唇が離れた。


彼は、わたしの服を脱がせる。


わたしは、彼の動きに合わせて動く。


なにも纏わないカラダ……。


それだけで、心がわさわさする。


彼は、私の首筋に唇を這わせる。


彼の髪の香り……。


そっと、わたしの右手は、
彼の髪に触れる。


昨日とは、景色の違うSex……。



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