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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
わたしは、家を出る前に
急いで返信を書き始めた。


 『> 千帆。
 なぜ、私がオナニー禁止にしたか
 お前はわかるか?


 > 千帆のご返答になります。


 > この言葉の前に、
 挨拶の言葉を言わなければならない。


 申し訳ございませんでした。


 おはようございます……ではないですよね……。


 ご主人さま、いたらぬ千帆は想像もつきません。


 ご主人さまに、とても失礼なことをいたしました。
 申し訳ございません。


 > ご主人さまの足指をどんなふうに、
 味わわせていただくのかもわかりませんし……。


 > 千帆は、まだどんな気持ちになるのか……。
 わからないのです。


 > 千帆。


 > 足指を味わう……
 この行為は、
 奴隷の身分を
 確認する行為の一つなのだよ。


 > 普通の女性にもさせない。
 ただのM女にもさせない。


 > 私の奴隷にしか認めない行為だ。


 > 奴隷はそれをどう感じるか……。


 > 奴隷だけの特権と感じ、
 喜んで奉仕する奴隷も存在する。


 奴隷にしかさせない……
 特別なことなのですね。


 千帆は、いろいろな引き出しを持っていますが、
 ご主人さまの足指を味わい
 (ご主人さまはどうすれば満足してくれるのかな……。
 と、いうことは考えました。)
 どう感じるか……類する経験もなく、困っておりました。


 想像力が足りなかったようです……。


 ご主人さまのには叱られるかもしれませんが……。


 無理だとわかっていても、
 ご主人さまの前で跪いて、
 靴下を千帆のお口で脱がせていただいて、
 ご主人さまの足指1本1本を味わいたいと思いました。


 経験させていただきたい……と思いました。』


ご主人さまにまずお詫びをしなければ…と思った。


「挨拶の言葉を言わなければならない。」


この一言が、奴隷の千帆の心に刺さる。


~ならない。
という言葉は、奴隷の心をざわつかせる。


ご主人さまに粗相のないように……。
と、思うから。


そして、
ご主人さまを怒らせてしまったのではないかと
びくびくしてしまう……。


メールを送信し、
わたしは、家を出る前に、
ご主人さまの命令を行う……。


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