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第4章 ～　ご主人様を想う　～

　『> ここまで、
　私はずっと千帆を、視姦しかしていない。
　千帆には、指１本触れていないのだよ。


　ご主人さまと奴隷の関係は、
　時間の流れが違うのですね。


　ゆるゆると流れ、
　とても官能的で、
　千帆の知らないことばかりです。


　ご主人さまに見つめられるだけで、
　こんなに心も体もせつなくなるものなんですね。


　千帆は、ご主人さまの奴隷にしていただきましたが、
　本当によかったのかな…。
　と思っております。


　千帆は、自分のあまりの不甲斐なさに悩んでおります。


　ご主人さまは、厳しく優しい御方なので、
　千帆をしつけてくださいますが、
　千帆はご主人さまの考えていることや
　思っておられることに
　近づいているのか……と思っております。


　千帆なりにがんばっておりますが、
　できない千帆にご主人さまは呆れていないかな……。
　と、心配です。』


わたしは、ご主人さまに思いを伝えた。


調教だけではなく
「心の繋がり」


わたしがどんなふうに考え、
どんなふうに思っているのかを
ご主人さまに知ってもらいたかった。


ご主人さまに、
この思いをわかってもらいたい。


そして、望んでもよいのなら、
ご主人さまも同じような考えでいてくだされば…。
と、思った。


そして、自分の悩んでいることも
素直に伝えた。


あまりにもできないことが多すぎて……、
情けない気持ちになってしまう。


そして、そのことで
自分自身にイライラしてしまう。


どうして、もっと……と思ってしまう。


ご主人さまの望む……理想の奴隷になりたい。