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~ 愛しい人へ ~
第4章 ~ ご主人様を想う ~
 『千帆は、ご主人さまが右足の親指で
 千帆のおまんこと戯れていらした時から
 期待していました。


 ご主人さま、どうか千帆のお汁で汚してしまった親指を
 きれいにするように命じてください……と。


 千帆は、瞳をうるませて


 「ご主人さま、かしこまりました。
 汚してしまい申し訳ございません。
 どうか、千帆にお掃除させてください。」


 と、お願いいたしました。』


通勤ラッシュの時間はとっくに過ぎていたので
気兼ねなく、返信を書くことができた。


満員電車の中で、このメールは書けない。
万が一、誰かに読まれたら……。


そんなふうに考えると、
別の意味でまた妄想が始まってしまう。


スーツを着こなしたサラリーマンに読まれて、
耳元で


「いやらしいんだね。」


と言われて、スカート越しに
おしりを撫で回されて……。


軽く目を閉じて、妄想を断ち切った。


わたしが、今することは
痴漢に遭う妄想ではないから……。


ご主人さまからいただいた調教メールに
返事をすること。


ご主人さまへのメールなので、
言葉遣いの見直しは怠ることはできない。


丁寧に。
そして、敬意を表して……。


そして、想いを込めて……。


メールが書けているかと、
再度、読み直しをした。


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