パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 ～　千帆を想う　～

　『千帆は、隠し事を徹底的にする場合と、
　えっ？そんなこと言ってもいいの？
　という場合があります。
　そこの線引きは、たった一つです。


　相手に迷惑がかかるか、かからないか。


　１２年間、彼と過ごせたのはそのためです。


　私の抱えている大なり小なり精神的なことや環境は、
　私のことであって、
　共感してくれたり、同情されたり……は、私のことなんです。


　で、話して、相手の反応に傷ついたりです。


　千帆は、人との距離感をはかるのはちょっと苦手です。


　ご主人さまが、
　千帆のことをどんなふうに思ってくださり、
　どんなふうに考えたいるのか……
　わかりません。


　ただ、ご主人さまのご希望であれば、
　千帆はおしゃべりになります。


　大好きご主人さまですから。


　よろこんで。』


心のことを綴るのは……
少しツラかった。


でも、ご主人さまだったら、
ご主人さまなら……。


心のこだわりを
解いてくれるかもしれないと思った。