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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

「そっか。つきあって何年だったっけ?」
樹ちゃんが聞いた。
「6年くらいですかね?」
「まあ、結婚も意識するか……。」
樹ちゃんは、
「俺と結婚する?」と、冗談でいうことは多かったけれど、
本気で言ったことは一度もなかった。
だから、
今日
彼氏と結婚することを伝えても
俺と結婚しよう……とか、
そういうことは、一切ないことはわかっていた。
樹ちゃんが、奥さんを大事にしていることは
よくわかっていたから。
……以前、仕事の帰り道、
川沿いを歩きながら、話をした時。
樹ちゃんは、わたしのことを
「真奈……。」
と、呼んだ。
樹ちゃんは、慌てて、
「あ、奥さんの名前……。」
戸惑いながらつぶやいた。
樹ちゃんは……、
奥さんとは、大学1年生の時に知り合ったけれど、
奥さんは病気で1年留年していて、
自分より1つ年上のこと。
奥さんと、奥さんのお母さんと、出かけた時に
「真奈をよろしくお願いしますね。」
と、奥さんのお母さんに頼まれたこと。
その後、奥さんのお母さんが亡くなられたこと。
約束したから……。
責任があるから……。
だから、奥さんと結婚した……と。
本当かどうかわからない。
でも、わたしは、約束や責任だけで
樹ちゃんは、結婚したとは思えない。
好きだから、大切にしたいから。
結婚したんだと思った。
わたしが、樹ちゃんを奪うことはできない。
わたしは、自分の痛みを思い出した……。
不倫がいけないことなのは、一番わかっていた。
それでも、好きだったから……。
「どうする?」
樹ちゃんが聞いてきた。
わたしは、我にかえった。
「え?」
「俺から……。
続けようとか、別れようとか……。
決められないでしょ。」
確かにそう……。
すでに、樹ちゃんは 人のもの なのだから。
責任が持てないのだから。
わたしは、答えずに、そのまま食事を続けた。
樹ちゃんも、そんなわたしの様子を見て、
食事を続けた。
樹ちゃんが聞いた。
「6年くらいですかね?」
「まあ、結婚も意識するか……。」
樹ちゃんは、
「俺と結婚する?」と、冗談でいうことは多かったけれど、
本気で言ったことは一度もなかった。
だから、
今日
彼氏と結婚することを伝えても
俺と結婚しよう……とか、
そういうことは、一切ないことはわかっていた。
樹ちゃんが、奥さんを大事にしていることは
よくわかっていたから。
……以前、仕事の帰り道、
川沿いを歩きながら、話をした時。
樹ちゃんは、わたしのことを
「真奈……。」
と、呼んだ。
樹ちゃんは、慌てて、
「あ、奥さんの名前……。」
戸惑いながらつぶやいた。
樹ちゃんは……、
奥さんとは、大学1年生の時に知り合ったけれど、
奥さんは病気で1年留年していて、
自分より1つ年上のこと。
奥さんと、奥さんのお母さんと、出かけた時に
「真奈をよろしくお願いしますね。」
と、奥さんのお母さんに頼まれたこと。
その後、奥さんのお母さんが亡くなられたこと。
約束したから……。
責任があるから……。
だから、奥さんと結婚した……と。
本当かどうかわからない。
でも、わたしは、約束や責任だけで
樹ちゃんは、結婚したとは思えない。
好きだから、大切にしたいから。
結婚したんだと思った。
わたしが、樹ちゃんを奪うことはできない。
わたしは、自分の痛みを思い出した……。
不倫がいけないことなのは、一番わかっていた。
それでも、好きだったから……。
「どうする?」
樹ちゃんが聞いてきた。
わたしは、我にかえった。
「え?」
「俺から……。
続けようとか、別れようとか……。
決められないでしょ。」
確かにそう……。
すでに、樹ちゃんは 人のもの なのだから。
責任が持てないのだから。
わたしは、答えずに、そのまま食事を続けた。
樹ちゃんも、そんなわたしの様子を見て、
食事を続けた。

