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第5章 ～　千帆を想う　～

ご主人さまから、
調教の指示のメールを二通
いただいたその夜。


わたしは、ＰＣに向かった。


いつもなら、
スマホから返信するのだけれど
書くことが多かったので、
ＰＣで書くことにした。


　『ご主人さま、
　本日も千帆を調教していただき、
　ありがとうございます。
　どうぞ、
　いたらない千帆をしつけてくださいませ。


　本日のご報告は、長文になります。
　申し訳ございません。


　ランチを食べながら、ご主人さまのメールを
　拝読いたしました。


　本日のご命令について
　書かれてありました。


　千帆は、今日、首輪を買いに行こう。


　でも、帰宅時間が遅くなるから……。


　帰省のお土産を買いに行って、
　そこで時間が合うかな？
　と、シミュレーションしておりました。


　ご主人さまの命令は……、
　一度、帰宅してから、
　スーパーへ買い物をしにいこう……。
　と、思いました。


　千帆は、仕事を終えて大急ぎで
　購入するために調べていた店へ向かいました。


　かわいい洋服はたくさんありましたが、
　首輪はありませんでした。


　千帆にとっては、想定内でした。


　そのまま、デパートへ向かいました。


　どうか、見つかりますように。


　デパートのペットショップには、
　たくさんの首輪がありました。


　でも、真っ赤なシンプルな首輪は
　なかなか見つかりません。


　やっと見つかったのですが


　「きゃ～、２～３日前に買った
　お財布より高いよぉ～(>_<)」


　と、心の中で叫びました(笑)


　他にもないかな？
　と、見ていると、
　赤い首輪に星のスタッズがついた
　かわいい首輪がありました。


　サイズも豊富？で、
　千帆が調べていた３２～４２センチ、
　柴犬……にピッタリサイズ？！がありました。
　お店の方に確認したら、
　交換もしていただけるということなので、
　Ｌサイズを購入しました。


　店員さんには、


　「お友だちの誕生プレゼントに、
　わんこの首輪を頼まれちゃって～。」


　とお話ししました。
　なので、サイズ交換のことも
　聞きやすい状況だったのです。


　購入して、にこにこ顔の千帆でしたが、
　エレベーターに乗った時に、
　ふと、気がつきました。』