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第5章 ～　千帆を想う　～

二通のメールを送って、
一息ついた。


疲れた……。


もうこのまま
横になってしまいたい……。


ベッドにばたんと横になり
そう思った。


だけど。


ご主人さまから
言われている
命令に従わなければならない。


観光するからと、ペタンコの
黒のローファーを履いていた。


キャリーバックから、
ウェッジソールの靴を出した。


高さが９ｃｍほどあるものだ。
布製で黒色のものだ。


服も、紺色のアンサンブルと
黒地に白の水玉のフレアスカートを出した。


わたしは、のろのろと
カットソーを着てから、
膝丈のスカートを
ウエストのところで
２回ほど、折り曲げた。


５ｃｍほど、短くなった思う。


わたしは、
それからウエッジソールを履き、
バッグから、財布とスマホを取り出した。


ご主人様さまのご命令は、
たくさんありすぎて、
覚えきれなかった。


スマホで確認しながら、
実行していこうと思った。


わたしは、ホテルのキーを
手に、扉を開けた。


ここからは、
千帆の世界が始まる。