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第5章 ～　千帆を想う　～

最近、千帆の時間が多いように感じる。


そして、それが怖くもあり、
これでよいのかと……悩んでいる。


ご主人さまなら、答えではなくても、
なにかヒントになるようなことを
教えてくださるような気がした。


　『最近の千帆の悩み……というか
　考えていることを聞いていただいて
　よろしいでしょうか。


　ご主人さまとメールを始めて、
　まだ１ヶ月も経っていないのですよね。


　千帆は、
　ずいぶんと時間が経ったように感じています。


　きっとご主人さまから、
　濃厚な時間をいただいているからだと思います。


　ご主人さまとメールをたくさん交わして、
　１週間くらいで、
　千帆からご主人さまになっていただけたら……とお伝えし、
　しばらくしてからご主人さまから


　「奴隷になりなさい。」


　と言っていただき、お名前をいただきました。


　千帆は、自分がＭ女かどうか
　(多分、Ｍ女だとは思っていましたが)悩みつつ、
　奴隷にはなれない……と言いつつ、
　すっかりご主人さまの奴隷……今にいたります。


　千帆は、今、慎二さまにご主人さまになっていただき、
　とてもよかったと思っています。


　なにもわからない千帆にとって、
　ご主人さまと巡り会えたことは
　本当に運が良かったと思います。


　でも。


　本当によかったのかな？


　と、思う時があります。


　すんなり、ご主人さまの調教を受け入れ、
　ご命令を行う千帆にちょっと驚く部分はありますが、
　それは千帆自身、理由がわかっているからいいのです。


　でも、
　主従関係の世界にポーーンと飛び込み、
　躊躇がなさすぎた？
　と、ふと思う時があります。


　ご主人さまの奴隷にしていただくのが早すぎたかな？
　と、思う時もあります。


　他の人がどうだったとか
　参考にならなさそうですし、
　一般論がある世界ではないのですし、
　正解がないこともわかっています。


　でも、千帆はこれでいいのかなぁ～と悩みます。』


ご主人さまは、どんなことを書いてくださるだろうか。