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第5章 ～　千帆を想う　～

わたしは、ご主人さまに
続きを書いた。


ご主人さまからはなかなか返信が
こなかったから。



　『ご主人さまの


　> 千帆、理由に興味がある。
　教えてくれないか


　のおかげで、千帆も答えが見えました。
　帰りの電車の中や
　家事をしながら…考えていました。


　千帆は、


　深く突き詰めるともやもや…、
　見て見ぬふりをしますが、
　解決していないので、時々もやもしてしまいます。


　と、伝えましたが……。
　解決した気がいたします。


　それほど想える人からの調教やご命令……
　受け入れられるに決まっています……。


　ここに答えがありました。


　千帆は……というか、私もこうだったからです……。


　好きな人の望むことは「たいてい」受けいれていました。


　相手がなにを思い、なにを考え、自分はどうすればよいのか……。
　ついつい、考えて行動してしまいます。


　「よほどのことがない限り」
　相手の望むことはきけるタイプなんです……多分。


　私は。


　「好きだから。」で「たいてい」のことは受け入れられます。


　しかも、その「たいてい」はフツーの女性より幅が広いと思います。


　ですが。


　ご主人さまは、特別だと気がつきました。


　ご主人さまには「たいてい」でなく、
　「すべて」受け入れ「なければならない」
　からです。


　だって、ご主人さまですから。


　それなりのプライドは持ち合わせているので、
　極悪な人とお付きあいして、
　風俗に売られることはなかったですが(笑)


　自己肯定感の低さ……ですかね。


　自分が信じた人で
　その人が「好きだから……。」
　受け入れられてしまうんです。


　前回、

　ご主人さまになら騙されても
　(大変失礼だと思いますが。)
　なにかあっても、後悔しない……と思えたのです。
　

　と、書きましたが、
　ご主人さまは千帆を騙したりしないと思っています。


　それは、表の世界を大切になさっている方だからです。


　それに、ご主人さま、優しいですから。』