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~ 愛しい人へ ~
第5章 ~ 千帆を想う ~
翌日、わたしはご主人さまに
返信を送った。


 『お伝えしたいことを一つだけ……。


 >ご主人さま、大変申し訳ないのですが、
 千帆は表の世界の時間を増やさせていただきたいです……。


 よろしい。
 そうしよう。


 表の時間を増やしたいのは。
 少し……落ち着きたいからです。
 ずっと……ではなくて、
 ほんの少しだけなんです。
 明日まで……とか……です。


 > 千帆との時間が楽しく、
 私もつい夢中になすぎた。
 配慮が足りなかった。


 千帆も、とても楽しいです。
 ですので、配慮とか……おっしゃらないでください。
 ご主人さまに夢中になっていただけてるなんて……。
 千帆は、とてもうれしいです。
 今の千帆だとご主人さまにご迷惑になりそうなので、
 ちょっとゲンキになりたいと思います。

 少し……落ち着いて
 ……いつものご主人さま大好きで
 いやらしい……千帆になります。』


ご主人さまの
「配慮が足りなかった。」
が……気になったから。


ご主人さまなのに、
奴隷にたいして……こんなふうに思うものだろうか。


わたしは、なぜだか
不安な気持ちになった。


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