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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

ほぼ妊娠する可能性のない
Sex…………。
わたしは、覚悟しなくちゃいけない。
子どもを産み育てる自信はないけれど、
やってきてくれた命と
さよならなんて
…………できない。
今度こそ、
樹ちゃんと別れることになっても
それは、仕方がない……と。
妊娠中、デートをしたけれど、
不思議と別れ話はなかった。
「こわいから。」
と、樹ちゃんはわたしを抱き締めなかった。
生命が「そこ」にいるのが、
不思議で怖かったのだと思う。
食事のあと、
都会の片隅……ビルの影に隠れて、
後ろからわたしを抱き締めた。
振り返ったわたしは、
よっぽど、
樹ちゃんを
扇情的な表情で
見つめてしまったのだろう……。
樹ちゃんは
「そんなふうに見られたら……。」
と、持っていたバッグで
股間を隠していたっけ(笑)
わたしは、
「もぅ~。」
と、笑顔でつぶやいた。
わたしを求めてくれている
樹ちゃんが、愛おしかった。
わたしが、
子どもを産むまでに、
樹ちゃんとした
最後のデートの思い出……。
Sex…………。
わたしは、覚悟しなくちゃいけない。
子どもを産み育てる自信はないけれど、
やってきてくれた命と
さよならなんて
…………できない。
今度こそ、
樹ちゃんと別れることになっても
それは、仕方がない……と。
妊娠中、デートをしたけれど、
不思議と別れ話はなかった。
「こわいから。」
と、樹ちゃんはわたしを抱き締めなかった。
生命が「そこ」にいるのが、
不思議で怖かったのだと思う。
食事のあと、
都会の片隅……ビルの影に隠れて、
後ろからわたしを抱き締めた。
振り返ったわたしは、
よっぽど、
樹ちゃんを
扇情的な表情で
見つめてしまったのだろう……。
樹ちゃんは
「そんなふうに見られたら……。」
と、持っていたバッグで
股間を隠していたっけ(笑)
わたしは、
「もぅ~。」
と、笑顔でつぶやいた。
わたしを求めてくれている
樹ちゃんが、愛おしかった。
わたしが、
子どもを産むまでに、
樹ちゃんとした
最後のデートの思い出……。

