この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~

あの一件以来、
わたしの樹ちゃんを見る目が変わった。
今までは、一緒に仕事をするのが
苦痛だったのに
今では、彼の仕事の役に立ちたい……
と、思うようになった。
彼の
「ありがとう。」
その一言が聞きたくて………。
ある日、部署のパソコンが
すべて使用されていた。
営業担当が珍しく、
社内にいるからだと思う。
派遣社員のわたしとしては、
他部署のパソコンを使うのは
気が引ける。
だけど、そうもいっていられないので、
一つ上のフロアに行くことにした。
一つ上のフロアに行くと、
さっきまでの喧騒が嘘のよう。
わたしの所属している部署は、全社の中でも
営業成績がTOPクラスの部署。
電話も鳴り響いているし、
時々、営業の人の大きな声が響く。
その環境と比べると、上のフロアは
特定の顧客を相手にする部署が多いため、
ちょっと雰囲気が違っていた。
「どうしたの、タカちゃん?」
少し年下の社員、篠原さんが声をかえてくれた。
「下のフロア、PCが空いてなくて…。」
「これ、空いてるから。どうぞ。」
篠原さんが笑顔で手招きしてくれた。
篠原さんは、大学生の時に読者モデルをしていたらしい。
たしかに、背も高くて、美人……。
その上、性格もよい。
「ありがとうございま~す。」
わたしは、PCを使い始めた。
今日、データ、多くない?
心の中で、ちょっと愚痴りながら、
ひたすらデータを入力していた。
「……お、久しぶりに見る顔。」
篠原さんの上司の声。
性格がよくて、おっとこ前の松本課長の声。
「いや、下のPCがいっぱいで……。」
!!!
彼だ!!!
「松本さんこそ、この時間にいるのって
珍しくないですか?」
そうだ、彼……、今の部署に来るまで
ココだったんだっけ……。
松本課長と楽しく話している彼を見て
私は、ちょっと驚いた。
あれ?
下の部署にいる時とずいぶん違わない?
と。
わたしの樹ちゃんを見る目が変わった。
今までは、一緒に仕事をするのが
苦痛だったのに
今では、彼の仕事の役に立ちたい……
と、思うようになった。
彼の
「ありがとう。」
その一言が聞きたくて………。
ある日、部署のパソコンが
すべて使用されていた。
営業担当が珍しく、
社内にいるからだと思う。
派遣社員のわたしとしては、
他部署のパソコンを使うのは
気が引ける。
だけど、そうもいっていられないので、
一つ上のフロアに行くことにした。
一つ上のフロアに行くと、
さっきまでの喧騒が嘘のよう。
わたしの所属している部署は、全社の中でも
営業成績がTOPクラスの部署。
電話も鳴り響いているし、
時々、営業の人の大きな声が響く。
その環境と比べると、上のフロアは
特定の顧客を相手にする部署が多いため、
ちょっと雰囲気が違っていた。
「どうしたの、タカちゃん?」
少し年下の社員、篠原さんが声をかえてくれた。
「下のフロア、PCが空いてなくて…。」
「これ、空いてるから。どうぞ。」
篠原さんが笑顔で手招きしてくれた。
篠原さんは、大学生の時に読者モデルをしていたらしい。
たしかに、背も高くて、美人……。
その上、性格もよい。
「ありがとうございま~す。」
わたしは、PCを使い始めた。
今日、データ、多くない?
心の中で、ちょっと愚痴りながら、
ひたすらデータを入力していた。
「……お、久しぶりに見る顔。」
篠原さんの上司の声。
性格がよくて、おっとこ前の松本課長の声。
「いや、下のPCがいっぱいで……。」
!!!
彼だ!!!
「松本さんこそ、この時間にいるのって
珍しくないですか?」
そうだ、彼……、今の部署に来るまで
ココだったんだっけ……。
松本課長と楽しく話している彼を見て
私は、ちょっと驚いた。
あれ?
下の部署にいる時とずいぶん違わない?
と。

