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~ 愛しい人へ ~
第2章 ~ 彼を想う ~
樹ちゃんは、手のひらで


ボディーソープを


泡立てていた。


螺旋を描きながら、


わたしの首、肩と洗っていく。


樹ちゃんの手が胸のあたりまで


下りてきた。


わたしの胸と


樹ちゃんの手の間には、


細やかな泡が存在した。


樹ちゃんは、その泡で


わたしの乳首を責めた。


触れるか触れないか……。


「あ…………。」


わたしは、もどかしかった。


樹ちゃんの手のひらが


触れてほしい……と。


樹ちゃん、触って……。
ちゃんと触れて……。


心の中で、懇願していた。


でも…………言えなかった。


気持ちよくなりたい……、


だけど、


言えない……。


恥ずかしいから。


樹ちゃんは、


胸の下のラインに沿って、


洗っていく。


わたしは、深いため息をついた。


焦らされているこの感じが、


ツラかった。


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