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~ 愛しい人へ ~
第3章 ~ 私を想う ~

ゴールデンウィークのデートから
2週間が経った。
わたしは、
樹ちゃんの職場のある街を
訪れた。
樹ちゃんとランチをするために。
日本橋に本店がある
オムライスの有名な洋食屋さんの支店
そこで待ち合わせ。
樹ちゃんに、なにを注文しておけばよいか
メールした。
注文したものが、テーブルに並んだ頃、
樹ちゃんがやってきた。
樹ちゃんは、あごひげを生やしていた。
今まで見たことがなかった
オレンジ色のネクタイと、
ネクタイの色に合わせたオレンジ色のポケットチーフ。
樹ちゃんは、相変わらず……だ。
ダンディズム………を感じる。
「おまたせ。」
樹ちゃんは、そう言って席に着く。
「先に食べててよかったのに。」
「一緒に食べたかったから。」
黙々と、食べ続ける途中で
「働くとしたら、秋ぐらいですか?」
と、聞いた。
「そうだね、9月か10月かな。
でも、遠くない?」
「え?」
「いや、この間、行った時に遠いな。って思ったから。」
……樹ちゃん、なにを言ってるんだろう?
わたしは、混乱した。
遠いことなんて、始めからわかってること。
今さら、なに?
わたしは、思ったことを飲みこんだ。
「まだ、シフト考えているところだけど
8月から土日どっちか出勤になって
平日が休みになるんだ。
平日に逢わない?」
カチンときてしまった……。
「2ヶ所で働いて、子どもの用事がある時に
合わせてお休みを取るような状態なのに…。
そんなの無理ですよ!」
少し、つっけんどんな言い方になった。
気まずい空気が流れた。
「しかたないな……。」
わたしは、樹ちゃんの
この
しかたないな……
がキライ。
2週間が経った。
わたしは、
樹ちゃんの職場のある街を
訪れた。
樹ちゃんとランチをするために。
日本橋に本店がある
オムライスの有名な洋食屋さんの支店
そこで待ち合わせ。
樹ちゃんに、なにを注文しておけばよいか
メールした。
注文したものが、テーブルに並んだ頃、
樹ちゃんがやってきた。
樹ちゃんは、あごひげを生やしていた。
今まで見たことがなかった
オレンジ色のネクタイと、
ネクタイの色に合わせたオレンジ色のポケットチーフ。
樹ちゃんは、相変わらず……だ。
ダンディズム………を感じる。
「おまたせ。」
樹ちゃんは、そう言って席に着く。
「先に食べててよかったのに。」
「一緒に食べたかったから。」
黙々と、食べ続ける途中で
「働くとしたら、秋ぐらいですか?」
と、聞いた。
「そうだね、9月か10月かな。
でも、遠くない?」
「え?」
「いや、この間、行った時に遠いな。って思ったから。」
……樹ちゃん、なにを言ってるんだろう?
わたしは、混乱した。
遠いことなんて、始めからわかってること。
今さら、なに?
わたしは、思ったことを飲みこんだ。
「まだ、シフト考えているところだけど
8月から土日どっちか出勤になって
平日が休みになるんだ。
平日に逢わない?」
カチンときてしまった……。
「2ヶ所で働いて、子どもの用事がある時に
合わせてお休みを取るような状態なのに…。
そんなの無理ですよ!」
少し、つっけんどんな言い方になった。
気まずい空気が流れた。
「しかたないな……。」
わたしは、樹ちゃんの
この
しかたないな……
がキライ。

