この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方
第12章 違和感
「あ、それか時間あるなら、ちょっと付き合ってくれない?
買いに行きたい服があるの。
姫宮くんに選んでほしいんだ」
「……俺、忙しいから」
優香さんの笑顔とは対照的に、ヒメの表情は固いままだ。
あたしはハラハラしながら2人の顔を交互に見る。
「今日が終業式で、明日から夏休みでしょ?
高校生が忙しいわけないじゃない」
「大学の方が休み多いしヒマだろ」
「うん、だから付き合ってよ。
夜ご飯奢ってあげる」
「……腹いっぱいだからいらない」
「じゃあ、うちに来てデザートだけ一緒に食べようよ。
甘いの好きだもんね?」
「…………」
……なんか……
変じゃない……?
モヤモヤした気持ちが溢れ出す。
ヒメがこんなに断ってるのに、優香さんは怯むことなくヒメに話しかけている。
買いに行きたい服があるの。
姫宮くんに選んでほしいんだ」
「……俺、忙しいから」
優香さんの笑顔とは対照的に、ヒメの表情は固いままだ。
あたしはハラハラしながら2人の顔を交互に見る。
「今日が終業式で、明日から夏休みでしょ?
高校生が忙しいわけないじゃない」
「大学の方が休み多いしヒマだろ」
「うん、だから付き合ってよ。
夜ご飯奢ってあげる」
「……腹いっぱいだからいらない」
「じゃあ、うちに来てデザートだけ一緒に食べようよ。
甘いの好きだもんね?」
「…………」
……なんか……
変じゃない……?
モヤモヤした気持ちが溢れ出す。
ヒメがこんなに断ってるのに、優香さんは怯むことなくヒメに話しかけている。