この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
片想いの行方
第19章 一緒にしないで
ヒメの声を聞いて、あたしの涙腺は一気に崩壊した。
さっきまで耐えていた感情が、一気に溢れてしまう。
『お前今どこにいる?』
「………っ」
『美和、言えよ』
「……高校の近くの、並木道……」
『そこから1歩も動くんじゃねーぞ』
ヒメが低い声でそう言って、電話が切れて
あたしは並木道の片側にあるベンチに座った。
……泣きすぎて、頭がぼーっとしてしまう。
夕陽が木々を照らして、木漏れ日が私に注がれる。
犬の散歩をする人が横切り、陽菜ちゃんと同じくらいの子達が笑いながら通り過ぎた。
そんな目の前の景色を眺めていると
しばらくして、1台の自転車が猛スピードで近付き、あたしの目の前で止まった。
「……ヒメ……」
夕陽に照らされて、金色に光る髪。
息を切らしたヒメがあたしを見た。
さっきまで耐えていた感情が、一気に溢れてしまう。
『お前今どこにいる?』
「………っ」
『美和、言えよ』
「……高校の近くの、並木道……」
『そこから1歩も動くんじゃねーぞ』
ヒメが低い声でそう言って、電話が切れて
あたしは並木道の片側にあるベンチに座った。
……泣きすぎて、頭がぼーっとしてしまう。
夕陽が木々を照らして、木漏れ日が私に注がれる。
犬の散歩をする人が横切り、陽菜ちゃんと同じくらいの子達が笑いながら通り過ぎた。
そんな目の前の景色を眺めていると
しばらくして、1台の自転車が猛スピードで近付き、あたしの目の前で止まった。
「……ヒメ……」
夕陽に照らされて、金色に光る髪。
息を切らしたヒメがあたしを見た。