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片想いの行方
第21章 夕暮れの帰り道
蓮くんとヒメのひとつひとつの行動に、あたしの心はきゅうっと締めつけられる。
あたしの名前を呼ぶ笑顔とその声が
あたしだけに向けられたものなんじゃないかって……勘違いしてしまう。
こんなにも、ドキドキさせられる。
2人が好きなのはあの人なのに……
……アンナが、2人は全然似てないって言ってたけど……
2人のことを考えるだけで、こんなにも胸が苦しくなるの。
すごく、似てるよ………
「最後に俺と競ってたやついたじゃん?」
「………!」
蓮くんの声に、ハッと我に返る。
「あいつさ、南高のエースで。
今まで何度か対戦したんだけど、1度も勝ったことが無かったんだ」
「えっ!?じゃあ、今日が初めて!?」
「あぁ、きっと小さい大応援団が来てくれたお陰だ。
水泳って、メンタルも大事だからさ。
名前をコールされた時に、あいつらの声が聞こえてきて。
俄然やる気になったよ」
あたしの名前を呼ぶ笑顔とその声が
あたしだけに向けられたものなんじゃないかって……勘違いしてしまう。
こんなにも、ドキドキさせられる。
2人が好きなのはあの人なのに……
……アンナが、2人は全然似てないって言ってたけど……
2人のことを考えるだけで、こんなにも胸が苦しくなるの。
すごく、似てるよ………
「最後に俺と競ってたやついたじゃん?」
「………!」
蓮くんの声に、ハッと我に返る。
「あいつさ、南高のエースで。
今まで何度か対戦したんだけど、1度も勝ったことが無かったんだ」
「えっ!?じゃあ、今日が初めて!?」
「あぁ、きっと小さい大応援団が来てくれたお陰だ。
水泳って、メンタルも大事だからさ。
名前をコールされた時に、あいつらの声が聞こえてきて。
俄然やる気になったよ」