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片想いの行方
第21章 夕暮れの帰り道
蓮くんはペダルを軽く漕ぎながら、嬉しそうに話す。
……陽菜ちゃん達の声援がちゃんと届いたんだ!
あ、今度の水泳教室で、今の蓮くんの言葉を教えてあげよう。
みんな蓮先生が大好きだから、きっと喜ぶぞ♡
「香月も、来てくれてありがとう」
蓮くんの言葉に、ドキッと心臓が鳴る。
「……っ/// い、いえ……
こちらこそ、ありがとうございました……!」
「ははっ、なんで香月が礼を言うの?」
蓮くんが笑う。
……だって……
あたしはドキドキしながら、あの時の瞬間を思い出す。
「蓮くん……あたしね……
自分も、プールの中にいるみたいだった」
「プールの中?」
「……うん。
プールの中って、周りの音が聞こえなくなるじゃない?
蓮くんがプールに飛び込んだ瞬間……あたしも一緒に水の中に入ったような感覚だったの」
蓮くんは後ろ姿だから。
なんだか、いつもよりも素直に話せるかも……
「……周りの声援が、遠くに聞こえて
蓮くんの泳ぐ水しぶきとか、反射する光とか、自分の鼓動とか…
最終コーナーのところで、新藤さんの声でやっと我に返った感じで
それまでは、すごくキレイで幻想的な……
なんだか別世界にいるみたいだったの……」
……陽菜ちゃん達の声援がちゃんと届いたんだ!
あ、今度の水泳教室で、今の蓮くんの言葉を教えてあげよう。
みんな蓮先生が大好きだから、きっと喜ぶぞ♡
「香月も、来てくれてありがとう」
蓮くんの言葉に、ドキッと心臓が鳴る。
「……っ/// い、いえ……
こちらこそ、ありがとうございました……!」
「ははっ、なんで香月が礼を言うの?」
蓮くんが笑う。
……だって……
あたしはドキドキしながら、あの時の瞬間を思い出す。
「蓮くん……あたしね……
自分も、プールの中にいるみたいだった」
「プールの中?」
「……うん。
プールの中って、周りの音が聞こえなくなるじゃない?
蓮くんがプールに飛び込んだ瞬間……あたしも一緒に水の中に入ったような感覚だったの」
蓮くんは後ろ姿だから。
なんだか、いつもよりも素直に話せるかも……
「……周りの声援が、遠くに聞こえて
蓮くんの泳ぐ水しぶきとか、反射する光とか、自分の鼓動とか…
最終コーナーのところで、新藤さんの声でやっと我に返った感じで
それまでは、すごくキレイで幻想的な……
なんだか別世界にいるみたいだったの……」