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片想いの行方
第24章 練習…?
ヒメのもうひとつの手があたしの頬に触れた。


「……や、やめてよ……!」


あたしはヒメの手を振り払い、急いで窓を閉める。

蓮くんは部活に集中してるけど、万が一でもヒメとここにいる事を気付かれたくない。

そのまま窓際から離れて、図書室から出ようとすると……


「………!」


ヒメがあたしを本棚に押し付けた。


「その様子だと、2人で仲良く泳いだだけじゃねーだろ」

「………っ なんでそんなことわかるのよ」


ヒメはアタシの手首を握り、そのまま顔を近付けてきた。


「すっげーエロい顔してるから」

「…………!!」


急激に体が火照り出す。

ヒメの顔が目の前にあって、心臓が飛び跳ねるように鳴り続けてる。

あたしを見るその瞳は、あの時と同じように深くて、吸い込まれそうで

そして………少し怖い。

   
……結局……

こうされてしまうと、ヒメには何も隠せない………


「……キスしたの」


あたしはプールでの蓮くんとの事を、正直に話した。

途中で、どうしたらいいか分からずに、自分から止めてしまったことも。

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