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片想いの行方
第4章 特別補習
土曜日の午後。
誰もいない教室で、蓮くんと2人きり。
机に向かい合ってる。
……だめだ、沈まれ心臓。
気を抜いたら鼻血出そう。
「……で、ここでこの方式を当てはめて、xの値を……」
蓮くんの低い声が響く。
風が吹くと、ふわっと僅かにプールの香りが漂って
……あたしのドキドキは止まらない。
ツンツンに尖った髪がまだ少し濡れている。
美しく整った顔だなぁ。
てか、指も長くて綺麗……
「……香月。 聞いてる?」
バチッと目が合い、我に返った。
「は、はははい! 聞いてます!」
や、やばい見惚れちゃってた!
集中集中!
浮かれた気持ちを振り払って、改めてプリントに向かう。
いざ問題に取りかかると、蓮くんの助言のお陰で、びっくりするほどスルスルと答えを書いていけた。
たまに難しいところにぶち当たって止まるけど、ちょこちょこっとヒントを教えてくれる。
今までこんなに勉強に集中したことは無い。
あたしは目の前の問題を、ギラギラした目で睨みながら格闘した。
……そして
「やったーーー!
最後の問題も解けた!!」
両手を大きく上げて万歳をする。
……ってあれ?
誰もいない教室で、蓮くんと2人きり。
机に向かい合ってる。
……だめだ、沈まれ心臓。
気を抜いたら鼻血出そう。
「……で、ここでこの方式を当てはめて、xの値を……」
蓮くんの低い声が響く。
風が吹くと、ふわっと僅かにプールの香りが漂って
……あたしのドキドキは止まらない。
ツンツンに尖った髪がまだ少し濡れている。
美しく整った顔だなぁ。
てか、指も長くて綺麗……
「……香月。 聞いてる?」
バチッと目が合い、我に返った。
「は、はははい! 聞いてます!」
や、やばい見惚れちゃってた!
集中集中!
浮かれた気持ちを振り払って、改めてプリントに向かう。
いざ問題に取りかかると、蓮くんの助言のお陰で、びっくりするほどスルスルと答えを書いていけた。
たまに難しいところにぶち当たって止まるけど、ちょこちょこっとヒントを教えてくれる。
今までこんなに勉強に集中したことは無い。
あたしは目の前の問題を、ギラギラした目で睨みながら格闘した。
……そして
「やったーーー!
最後の問題も解けた!!」
両手を大きく上げて万歳をする。
……ってあれ?