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片想いの行方
第4章 特別補習
さっきまで目の前にいたはずの蓮くんがいない。

集中しすぎて、いつの間にかいなくなっていたことに気付かなかった。


「ま、まさか、もう帰っちゃった!?」

「帰ってねーよ」


その声と一緒に、ヒヤッと冷たいものが頬にあたる。


「お疲れ。頑張ったじゃん。
はい、御褒美」

「……蓮くん……」


胸がキュンとして困る。


「ありがとう……」


自販機で買ってきてくれた缶ジュースを受け取る。

蓮くんも自分の分を飲みながら、また私の前に座った。

……嬉しいなぁ……幸せすぎるよ。


「……香月さぁ」


蓮くんが口を開く。


「いつも図書室の窓から、何見てんの?」

「…………!!」


ごほっ……!!

思わず飲んでいたジュースを吹き出しそうになった。


「……えっ!?」

「いや、3Fのあの場所って図書室だろ?
気付くといつも香月の姿が見えるから、何やってんのかと思って」


れ、蓮くん気付いてたんだ!

ど、どうしよう、何て言おう。

えっとえっと……!


「……あ!じ、実はですね!
水泳部のみなさんの泳ぐ姿が好きで……
あたしカナヅチだから羨ましくて、つい見にいっちゃうんです」


うわーん!苦しい言い訳だー!

カナヅチなのは本当だけど……
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