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片想いの行方
第56章 恋する姫君
「今まで色んな女性と派手に付き合ってきながらも
結局、ずっとあの子のことが好きだったのね」
プレゼントの箱を黙って見つめる俺を見て、優香が口を開いた。
その言葉を無視すると、煙草に火をつけた姉貴が続ける。
「ほんとバカよねー。
誰と付き合っても長続きしないんだから、回り道せず美和ちゃんだけを追いかけてればよかったのよ」
「…………」
「いつの女だっけ、大手金融会社の受付嬢。
あれは無かったわ~」
「~~~続かないのはてめぇのせいだろ!」
既に空になったボトルを見てから、姉貴を睨む。
「毎回必要以上に干渉しやがるから、女がビビッて離れてくんだよ。
いいかげんブラコン卒業しろ」
「あら~~勘違いしないでほしいわー。
私はただ、美和ちゃんに妹になってほしいってだけよ♡」