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片想いの行方
第1章 2人の蓮
「えっ……!?
なんであたしの名前知ってるんですか!?」
見ず知らずの男の子から自分のフルネームを言われて、驚いてそう聞くと
今度は彼の方が深い溜息を漏らした。
「なんでって……お前と同じクラスだから」
「………!!」
そ、そういえば……!
鈴木くんと同じ窓際の席に、こんな感じの人がいたかも……?
いや、いないか……
教室の景色を、頭の中でグルグル思い浮かべてみたけど
だ、だめだ……!
新しいクラスになって3ヶ月経ったけど、男子は鈴木くんしか目に入ってないあたしには、このイケメンが誰か分からない。
「……あの……お名前聞いても宜しいでしょうか……?」
「……!お前……」
「ご、ごめんなさいっ!あたしまだ全員の名前覚えきれなくて……」
彼はあたしの名前を覚えてくれてたのに、失礼な質問だよね……
ビクビクするあたしに、彼は思いっきり不機嫌そうな目を向ける。
「……姫宮 蓮」
「………!」
「ちなみに、教室の席はお前のすぐ後ろだ」
「えっ……!!」
後ろの席。
だけど、あたしが反応したのはそこじゃない。
ひめみや……れん……!
「鈴木くんと、同じ名前!」
「………は?」
思わず叫んだあたしを見て、彼が怪訝そうに眉を動かした。
し、しまった! つい……!
なんであたしの名前知ってるんですか!?」
見ず知らずの男の子から自分のフルネームを言われて、驚いてそう聞くと
今度は彼の方が深い溜息を漏らした。
「なんでって……お前と同じクラスだから」
「………!!」
そ、そういえば……!
鈴木くんと同じ窓際の席に、こんな感じの人がいたかも……?
いや、いないか……
教室の景色を、頭の中でグルグル思い浮かべてみたけど
だ、だめだ……!
新しいクラスになって3ヶ月経ったけど、男子は鈴木くんしか目に入ってないあたしには、このイケメンが誰か分からない。
「……あの……お名前聞いても宜しいでしょうか……?」
「……!お前……」
「ご、ごめんなさいっ!あたしまだ全員の名前覚えきれなくて……」
彼はあたしの名前を覚えてくれてたのに、失礼な質問だよね……
ビクビクするあたしに、彼は思いっきり不機嫌そうな目を向ける。
「……姫宮 蓮」
「………!」
「ちなみに、教室の席はお前のすぐ後ろだ」
「えっ……!!」
後ろの席。
だけど、あたしが反応したのはそこじゃない。
ひめみや……れん……!
「鈴木くんと、同じ名前!」
「………は?」
思わず叫んだあたしを見て、彼が怪訝そうに眉を動かした。
し、しまった! つい……!