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第9章 星空の下で

「あ、あの……蓮くん」

「ん？」


ありったけの勇気を振り絞る。


「蓮くんは、夏休みは……」

「夏休み？」

「あ、えっと、その……」


言い始めたはいいけど、この後が続かない。

どうしよう、何て言えばいいのかな。

すると、蓮くんの方から………


「俺は夏休みはあるようでねーな。
今年もずっと部活」

「………！」

「それとは別にスクールも行ってるから、ほぼ毎日水泳漬けだよ」


～～～が、がーーーん……！！

隕石が落下したような衝撃。


「そ、そうですよね……」


やっぱり、予想通りだ……

そんなストイックな蓮くんを誘う理由なんて思いつかないよ……

あたしは諦めモードに陥って、がっくり頭を落とした。