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片想いの行方
第11章 悩んで揺れて、また悩む
電車に揺られながら携帯を取り出して、蓮くんのメールを読み返す。

来週の日曜、本当に会えるんだ……

まだあと1週間ちょっとあるのに、既に緊張して胸の鼓動が激しい。

添付されたプールの地図を見たあと、水泳教室のページにある持ち物欄に進んだ。

水泳キャップ
ゴーグル
バスタオル
水着


「…………」


………ハッ!!

水着………!!

水着って……学校のスクール水着しかないけど……

そ、それでいいの!?


ちょうどホームに到着した電車を降りると、彼の番号を呼び出す。

RRRRRRRR………


『はい』

「もしもし!!ヒメ!?」

『……なに』


あたしのテンションの高さを声から悟ったからか、ヒメの声は低い。


「来週の蓮くんの水泳教室、何を着ればいいの!?」

『……水着だろ』

「スクール水着!?」

『その他の水着持ってんの?』


その他の水着……持ってないよ!

カナヅチには学校以外に水着なんて必要無いもん。


「どーしよーヒメー!!」

『うるせーな! 叫ぶな!』


電話の向こうでヒメが溜息をついた。


『お前今どこにいるの?』
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