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異常性愛
第28章 媒介

   
吉報に心を躍らせた週末が終わり、気持ちを新たに出社した私を、同僚が笑顔で出迎えた。

『大輔、おめでとう。やったな。』

『あ、ああ、ありがとう。』
 
晶子の懐妊は誰にも知らせていない。
同僚の祝辞の意味がわからなかった。

チアキが駆け寄ってきて私の腕を掴んだ。

『大輔さん、やりましたねっ!』

『ああ、やったな。』

ヤったから子ができた。
婦女子が朝から口走ることではない。

それ以外の社員も私に微笑みかけ、深々と頭を下げる若い社員もいた。
晶子が誰かに懐妊を伝えたのだろうか。
薄気味悪い雰囲気を怪訝に思いながら、デスクに向かった。



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