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異常性愛
第29章 相克
『ほほ、それも悪くないが、
真美はキミで無いとダメなんだ。
キミが真美を夢中にさせたんだよ。
安物のコーヒーカップでね。ほほほ。
真美に聞いたよ。
宝物だとさ。ほほほ。
その責任はどう取るんだ。』
『責任?』
『真美を夢中にさせた責任だよ。
非情だな、愛ってのは。
それが愛の罪だよ。』
『責任は取ります。ですが、
真美ちゃんを抱くことはできません。
私が先生の要望を
満たすことはできません。』
机の上でトントンと書類の耳を揃え、目を閉じて考えを巡らせた後、亭主は私を見てニヤッと笑った。
『大輔クン、
私の秘書、どう思った。』