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異常性愛
第29章 相克
『活発な優子や真美のことだ、
モーションをかけたのは彼女らだろ。
だがそれを
コントロールできなかったのは
男の君の責任だ。
キミは扱う技術も無いのに
フェラーリに乗って、
オーバーヒートさせちまったんだ。
だから言ったろ。
けして惚れるなと。
自分が身動きできなくなるからじゃない。
女を苦しめるからだよ。』
亭主は眼鏡を外して私を見据え、人差指を突きつけた。
『そうやってキミは私から涼子を奪ったんだ。
私の妻を好き放題に楽しみ、最後には
愛で縛り上げて放り投げたんじゃないか。
涼子は愛で縛られたまま叩きつけられたんだ。
それをやったのはキミの愛だ!
そんな責任、キミにとれるのかね!』
亭主は気色ばんで立ち上がり、涼子を¨傷つけた¨と私をなじった。