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異常性愛
第29章 相克
だが、私は今まで交際した女性に、面と向かって別れ話を切り出したことが無い。
電話やメールでなんとか乗り切ってきた卑怯な男だ。
正直、真美に上手く伝えることができるか自信が無かった。
付き合ってもいない真美と、別れ話もあったものではないが、説明のつかない微妙な私と真美の関係で、私はどんな立ち位置で話すべきが迷っていた。
バイパスを降りたところのコンビニでいつものホットコーヒーを仕入れ、森林公園を目指した。
車に乗る前に真美へのプレゼントを買った雑貨屋が目に入った。
真美を夢中にさせた責任・・・。
確かにそれは私にある。
真美は何も悪くない。