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異常性愛
第29章 相克
森林公園の長い階段を下りると、バーベキューを楽しめる芝生の広場があって、このあたりのジョギングコースにもなっている。
広場の芝生は冬枯れし、その上を乾いた落ち葉が覆っていた。
遊歩道沿いにいくつか並んだ、趣のある木製ベンチに真美は座っていた。
落ち葉を踏む音に気付き、真美は顔を上げた。
短くカットされたヘアスタイルが、いかにも若々しく活発そうで真美に似合っていた。
----(やっぱ、可愛いよな・・・。)
飛びつかんばかりに私に駆け寄る真美に、買ってきたホットコーヒーを差し出した。
抱きつかれてしまうとこの先の話が難しいものになる。
私達は恋人同士では無い。