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異常性愛
第29章 相克
『でも、私を大切って・・・。』
『そうだよ。
大切なひとだよ。
だからエッチなこと
していいって訳じゃない。』
『キスは?ダメ?』
妙な食い下がり方をする真美が、やはり可愛らしく可笑しい。
『キスも、エッチも、
手を繋ぐこともダメだと
僕は思うけどな。』
『じゃ私どうしたら・・。』
『あのね、真美ちゃん。
雪の日 キスしただろ。
あの時 僕は真美ちゃんに
この先には何も無いよって言ったんだ。
覚えてる?
先週の金曜だって、できなかった。
真美ちゃんはいい女だし、
僕だってエッチしたかったけど
どうしてもできないんだ。
妹みたいでさ・・・。
もし恋人同士みたいにデートしても、
たぶんできないよ。
真美ちゃんはそういう子なんだ。
僕にとって。』